ろ〜りぃ&樹里とゆかいな仲間たち

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『荒野の七人』論 はじめに
 『荒野の七人』(「THE MAGNIFICENT SEVEN」)は、一九六〇(昭和三十五)年に制作され、翌一九六一(昭和三十六)年に日本公開された、アメリカ合衆国の西部劇です※。
 この作品は、黒澤明監督の『七人の侍』を西部劇に翻案した作品として、また、当時まだ無名だった、スティーヴ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ロバート・ヴォーンなど、この後、一九六〇〜七〇年代に活躍することになったスターたちが、その実力を認められるキッカケとなった作品として、有名です。
 エルマー・バーンスタインのテーマ曲も、いまなお多くの人に愛されています。映画音楽の名曲を集めたCDやコンサートなどで、一度は聴いたことがおありのかたもいらっしゃるでしょう。
 それらが『荒野の七人』の魅力の一端をなしている要因であることは否定しませんが、それはあくまで、外的な要因にすぎません。
 『荒野の七人』は、それ自体で観る人を魅了する、独自の内容を有しています。
 その内容を明らかにするのが、本稿の目的です。
 本稿は、従来のいわゆる評論や批評の類とは、大きくその趣を異にしています。
 映画の生命とも云える、監督の演出、俳優の演技、キャメラの動きや構図、編集技術や音楽の効果などには、ほとんど触れていません。
 ある人には、単なるストーリーの紹介にしか思われないかも知れません。またある人には、観たままのことを並べ立てているだけの、退屈な文章だと思われるかも知れません。あるいは、瑣末なことを勿体ぶってひねくりまわしているだけの、無意味な詮議立てにすぎないと思われるかたもいらっしゃるでしょう。
 ですが、作品の内容を問題にする場合には、一見瑣末に思われる細かな事実の、それこそ重箱の隅をつつくような詮索が、どうしても必要です。
 その作品を理解するために、このような一見迂遠とも冗漫とも思われる方法を必要とし、その方法に耐えてその価値を明らかにしうる作品だけが、真に「名作」の名に値するものと考えます。
 本稿が『荒野の七人』に興味を抱かれるキッカケとならんことを、また、その魅力、その素晴らしさを再認識される一助とならんことを、切に祈るしだいです。

 ※[スタッフ]
  製作…ルー・モーハイム
     ジョン・スタージェス(John Sturges)
  監督…ジョン・スタージェス(John Sturges)
  脚本…ウィリアム・ロバーツ(William Roberts)
  音楽…エルマー・バーンスタイン(Elmer Bernstein)
[キャスト]
  ユル・ブリンナー(Yul Brynner)
  スティーヴ・マックイーン(Steve McQueen)
  チャールズ・ブロンソン(Charles Bronson)
  ジェームズ・コバーン(James Coburn)
  ホルスト・ブーフホルツ(Horst Buchholz)
  ロバート・ヴォーン(Robert Vaughn)
  ブラッド・デクスター(Brad Dexter)
  イーライ・ウォラック(Eli Wallach)
| Woody(うっでぃ) | 『荒野の七人』論 | 10:40 | - | - |


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