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正直者はバカをみる?
正直者がバカをみるようではいけない、と、云う人がいる。
はたして正直者がバカをみるようなことがあるのだろうか?
正直者は正直者であることを以てその利益とし、その価値とする。「正直」であること、それ自体が正直者の利益であり、価値なのである。
「正直」であることを以て他の利益や価値を得ようとすれば、それは「正直」ではなくなる。「正直」であることそれ自体が目的とならず、「正直」であることによって他の利益や価値を得ようとすれば、「正直」はそのための手段となり、もはや「正直」ではなくなる。
正直者は「正直」であることそれ自体を利益とし、価値とするが故に正直者なのである。
体験的に云えば、正直者がバカをみていることに義憤を感じ、正直者がバカをみるようではいけない、と云う人は、あまりいない。正直者が、他人から見て、バカをみているように思われるとしても、正直者自身は「正直」であることで満足もし、誇りをもってもいるのだし、そのことはみな大抵察している。正直者がバカをみているとしても、そのことによって自分に被害が及ばない限り、あえてその「正直」を矯正させる必要はない、と云うのが、大方の考えだろう。
むろん、正直者が「正直」であることによって他の利益を得て悪いわけはなく、むしろそうなることは望ましいことである。しかしそれは実際生活のなかでは、非常に難しい。
大抵の人は、「正直者がバカをみるようではいけない」と云って、件の正直者を自らになぞらえ、「正直」であることを以て、「正直」と異なる何らかの利益を得ようとしているように思われる。
そうなるともはや、その「正直」は「正直」ではない。
| 哲ッちゃん | コラム―哲学もどき | 19:25 | - | - |


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