ろ〜りぃ&樹里とゆかいな仲間たち

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『虞美人草』随感
『虞美人草』を読了した。
このあたりから漱石に対する評価の分岐が明瞭になり、ナカナカ面白くなってくる。
それはまた後日述べる(?)として、表面上、面白いのは、登場人物の名前である。
甲野欽吾、小野清三、井上小夜子はよかろう。
小夜子の父、井上孤堂も、号と思えば、違和感はない。
しかし、甲野欽吾の親類にして友人である一(はじめ)と、その妹の糸子の名字、「宗近」と云うのは、どうだろう?
「宗近」などと云う名字は、この作品以外で、聞いたことはない。
また、甲野の義理の妹――父の後妻の子――の名前が、「藤尾」である。
名字ならともかく、名前で「藤尾」とは……。
どうにもしっくりこない感覚である。
| 築山散作 | 気まぐれ読後感 | 10:26 | - | - |


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