2014.03.23 Sunday
「ただいま」、「おかえり」
過日某所で、「おかえり」と云う曲を聴いた。
女性二人のデュオで、そのさわやかな歌声と美しいギターの音色がなんとも心地好かった。 疲れて帰って来るあなたを「おかえり」と、明るく笑って迎えたい、 疲れて帰ってきても、「ただいま」と、明るく笑って帰って来たい、 そんな場所があるふたりはとても幸せなんだな、と、思わせる歌であった。 思えば18の歳に九州の田舎から出てきて、幾年になるだろう。 「ただいま」と云う言葉も忘れてしまった。 「おかえり」と云ってくれる人もいない。 それが寂しいとも思わない。 悲しいとも思わない。 それほどに忘れてしまった。 それほどに慣れてしまった。 「ただいま」と云わないことに……。 「おかえり」と云ってくれる人がいないことに……。 でもお二人の歌を聴いて思った。 みんな、あたりまえのように、 「ただいま」と、云って帰ってくるのだろう。 みんな、あたりまえのように、 「おかえり」と、迎えてくれる人がいるのだろう。 そんなあたりまえのことが、じつは、とっても、幸せなことなんだ、と……。 |