2014.02.11 Tuesday
アナライザーの恋
『宇宙戦艦ヤマト』のなかに、アナライザーと云うロボットがいる。
ロボットと云っても、限りなく人間に近い感性をもっている。 余談だが、“スター・ウォーズ・シリーズ”に登場するR2-D2は、このアナライザーをモデルとして生まれたものだと云う。 このアナライザーは、ヤマトの搭乗人物の一人である、森雪に恋をする。 とあるエピソードのなかで、アナライザーは、その自分の想いを、雪にうちあける。 雪はその想いにこたえられない。 アナライザーは云う。 「それは、ぼくがロボットだからか?」 雪は答えられない。 雪は、同じヤマトの搭乗員である、古代に思いを寄せている。 「かまわない。それでもぼくは雪を愛している。愛し続ける。ロボットだからと云って、人間を愛して悪いことはないだろう」 人はだれしも、だれかを愛する。 たとえ年齢が離れていようと、たとえその人に伴侶があろうと、たとえその人に愛する人がいようと、それでも人は、人を愛し続ける。 それでいいと思う。 人が人を愛すること、人が人に愛されること……。 それはそれだけで、すでに素晴らしいことなのだと、わたしは思う。 |