2015.04.05 Sunday
193と893
小学生の頃、こんなことを云って喜んでいた。
「193って、な〜んだ?」 「一休さん!」 「じゃあ、893は?」 「ヤクザ!」 “ヤクザ”の語源にもいろいろな説があるが、花札賭博(オイチョカブ?)で、8、9、3の札が揃うと、全く役に立たない無効の手役(いわゆる“ブタ”)になり、それが転じて、なんの役にも立たない、無能な人間のことを、“ヤクザ”と云うようになった、と、云うのが、有力な説になっている。 “ヤクザ”の語源と同様、その本来の発生説にも諸説あるが、その中のひとつに、江戸時代、役職に就けずにあぶれていた血気盛んな旗本・御家人の次男坊や三男坊たちの集団と、常日頃は仕事のない威勢のいい町火消しの連中たちの集団が、“ヤクザ”のルーツだ、と、云うのがある。 町火消しの連中は江戸っ子たちの人気を集め、旗本・御家人の次男坊や三男坊たちは、お上の権威権力を笠に着ている。 いずれも、穏当な人たちからは、顰蹙されていた集団だったであろう。 過日、とある国会議員秘書のマスコミ取材陣に対するその対しようが、まるで暴力団そのもの、ヤクザそのものである、と、評された。 なるほど、ネットに投稿されたその動画を見ると、まさにそのとおりである。 しかし、“表現の自由”、“報道の自由”を振りかざして取材対象に迫るマスコミ取材陣たちの態度にしても、とても、紳士淑女の振る舞いであります、とは、云いかねる。 旗本・御家人の次男坊や三男坊の集団と、町火消しの集団との喧嘩沙汰……。 そう思って辟易したのは、なにもわたしばかりではないだろう。 |