2016.02.26 Friday
2.26事件の日のひとりめし(昼-弁当)
麦飯(ピリ辛らっきょう)、タラの粕漬け(2尾)、カボチャの煮物
かつて、「貧乏人は麦を食え」と云った政治家がいた。精確には違うのだが、この言葉で、迷言放言として人口に膾炙している。 80年前のこの日に蹶起した青年将校及び下士官兵の動機の一端に、政財界の癒着腐敗を原因とする(と、彼らは信じた)経済の不況混乱に伴う農村の疲弊にあることは、「2.26事件の日のひとりめし(朝)」にも記したところである。 わたいは自炊するときは、麦飯にしている。米麦の比率は、そのときどきによって、1:1のときもあれば、1:2のときもある。以前は米1:麦2だったのだが、最近は贅沢になって、米1:麦1の比率になっている。 わたいが麦飯にこだわるのは、なにも健康のためではない。 かつてのこの国、100年にも満たない以前のこの国に、家族5人が水のような麦粥をすすって生きていくために、かわいい娘を売り、男どもの性欲の捌け口にさせなければならない時代があったのだ、と、云う事実を、忘れたくないからである。 同時に、腹一杯飯が食えるということが、どれだけありがたく、どんなにしあわせなことであるのかを、決して忘れないようにするためにである。 |