2016.12.21 Wednesday
冬至の日のひとりめし(昼-弁当)
麦飯(辛子明太子)、豚肉の生姜焼き、カボチャの煮物
冬至と云えば、なんと云っても、カボチャの煮物、である。 小豆粥、と、云うのもあるらしいが、食べたことはない(と、思う)。 いとこ煮、と、云うのもあるらしく、これは、食材をおいおい(甥々)入れていき、めいめい(姪々)炊きこんでいく、と云うことから、名づけられたらしい。なかなか粋な料理名である。 カボチャは栄養成分が豊富で、体を温め、風邪の予防や免疫力を高める効果がある。そんなわけで、冬至のこの時期に食べることが推奨されているのである。 かつては、このような古来よりの伝統習俗を、迷信、と、安易に片づける浅薄な風潮が広まり、浸透していたが、現在では自然科学の発展により、その正当性が裏付けられるようになっている。よろこばしいことである。西洋合理主義に毒された浅薄なインテリの考えなどよりも、東洋実証主義に裏打ちされた古来よりの伝承習俗のほうが、はるかに優っていることが、ほかならぬ西洋合理主義の骨頂とも云える自然科学の力によって証明されつつある、と、云うことは、諧謔のユーモアを滲ませて、じつに愉快である。 辛子明太子は、親爺殿の九州土産である。久しぶりに、本場の辛子明太子を食することができたのは、欣喜のいたりである。 わたいに云わせれば、こちらで販売されている辛子明太子は、本場と謳っていようが、元祖と称していようが、あるいは本家とのたまっていようが、みな紛い物なのである。 |