2016.12.22 Thursday
内閣制度発足の日のひとりめし(朝)
トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ(3本)
1885年(明治18年)の今日、それまでの太政官制度に替り、本邦初の内閣制度が発足した。 首班となる内閣総理大臣には、長州出身の伊藤博文が坐したことは、みなさん、ご存じのとおりである。 奇妙なのは、このときにはまだ、憲法(大日本帝国憲法)が存在していなかったことである。 わたいの感覚としては、憲法が制定され、その規定に基づいて、内閣が発足し、議会議員選挙が行われ、議会が構成される、と、思うのだが、実際には──少なくとも我が国においては──そうではなかった。 ちなみに、日本初の近代立憲主義に基づく憲法が発布されたのは、内閣発足から4年後の、1889年(明治22年)のことである。 そのときの内閣は、薩摩出身の黒田清隆を首班に戴くものであった。 学生時代、日本史の試験で、大日本帝国憲法発布時の内閣総理大臣はだれかを問う問題に、ほとんど生徒が「伊藤博文」と答えたのを知って、苦笑を禁じ得なかった。 伊藤は憲法制定のために内閣総理の職を辞し、後継に薩摩の黒田を推したのである。 まぁ、そんなことなど知らなくても生きては行けるし、知ってるからと云って偉いわけでも恥ずべきことでもない。 もちろん、そのことを知っているから、と、云って、わたいの食卓に並ぶ献立に影響が及ぶはずもない。 いつもどおりの、変り映えのせぬ献立である。 ところで、本邦初の内閣制度発足と相成ったこの日、その内閣を構成していた閣僚の諸士は、いったい、どのような朝食を喫したのであろうか。 |