2017.01.26 Thursday
文化財防火デーの日のひとりめし(朝)
トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、コーンクリーム・ポタージュ、野菜ジュース、バナナ
1949年(昭和24年)の今日、奈良法隆寺金堂壁画が、火災により焼損した。 これをきっかけに、「文化財を火災や震災から守るとともに、文化財愛護思想の普及高揚を図る目的で、1955年に文化財保護委員会(現文化庁)と国家消防本部(現消防庁)が制定」した(「Wikipedia」より)。 文化財も、生き物の命とおなじく、いったん消失したら、取り返しがつかない。 悠久の歴史を経、幾多の人々に愛され、育まれ、また数多の人々の精神を安らげ、涵養し、尊厳を与えてくれる文化財は、単なる好事家の骨董趣味や衒学家のインテリ趣味などの対象とは根本から異なっており、ときに民族国民のアイデンティティーそのものですら、ある場合がある。 その貴重さを理解できない凡俗な輩が多いことは、まことに慨嘆に堪えない。 もちろん、そのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。 文化などとは、まるで無縁の献立である──と、思われるかも知れないが、わたいらが常日頃、あたりまえのように食している献立、目にする建築物、身に着ける衣服、等々、それらも先人より不断に受け継いできた歴史上の産物なのであり、立派な文化なのである。 |