2017.07.26 Wednesday
幽霊の日のひとりめし(朝)
トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、生野菜サラダ(レタス、キャベツ、胡瓜、トマト…青じそドレッシング)、いちごヨーグルト、野菜ジュース、バナナ
文政8年(1825年)の今日、江戸・中村座で、鶴屋南北の『東海道四谷怪談』 が初演された。そのことを記念して、今日は、“幽霊の日”である。 なるほど、ボチボチ幽霊もお出ましになろうか、と、云う時節である。 古来幽霊と云うと、恐ろしいものの代表であるが、よくよく考えると、幽霊は死者の霊が化けて出たもので、それも西洋のそれとは異なって、自分が怨む人間以外の人間に仇をなすことはない。 我が国の三大幽霊、と、云うと、なんと云っても筆頭に挙げられるのは、この『東海道四谷怪談』のお岩さんである。 他の二人は、『播州皿屋敷』お菊さん、そして『怪談牡丹灯籠』のお露さん、と、なっている。いずれも美人である。 美人でない場合は、化物となる。 最近では、幽霊や化物よりも、人間のほうが、よほど恐ろしい。最近幽霊や化物の話をめっきり聞かなくなったのは、幽霊や化物も人間を懼れて、とても出てくる気になれないからであろう。 人間界よりも幽冥界のほうが、安心安全なのだろう。 もちろんそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。 幽霊とも化物とも縁のない、いたって俗な献立である。 |