2018.07.13 Friday
生命尊重の日のひとりめし(朝)
トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ(2本)、すもも
今日は“生命尊重の日”だそうである。 Wikipediaによると、「1948年のこの日、優生保護法(現在の母体保護法)が公布されたことを記念」して、「医師、法律家、教育者、主婦等で構成される『生命尊重の日実行委員会』が1984年に制定」したのだそうである。 昨今、この「優生保護法(現在の母体保護法)」に基づいて、いわゆる障害を有する人たちが、本人の意向を無視して、不妊手術を強行された、として、各地で批難の声が上がり、訴訟沙汰が展開されていることは、みなさん、よくご存知のことと思う。 本来は、母体の生命健康を維持するために制定されたのであろう法律が、いわゆる障害を有する人々から、子を産む権利を剥奪するために使用されたとは、皮肉なことである。 一世を風靡した田中芳樹氏の名傑作、『銀河英雄伝説』のなかでは、「劣悪遺伝子排除法」なる法律が存在していたことになっており、その非人道性が各所で指摘されている。 小説やアニメなどでは、その非人道性を素直に受け入れ、義憤を感じた人も多くおられたことと思うが、同様なことが、その同じ人が毎日を暮らす現在の世でも、平然と行われていたのである。 そこには、「障害は遺伝する」、「障害者は社会の役に立たない」、「障害者は肉親や周囲の人たちに苦悩を負わせ、迷惑をかけるだけである」、等々、相模原の障害者施設で起こった殺傷事件の犯人の言い分にも通じた考えがある。 我が友、遊冶郎が云ったことがある。 「あの事件(相模原障害者施設殺傷事件)に義憤を感じる人たちに訊いてみたいんだ。あなたは、いわゆる障害をもった人と、自分の子どもとの結婚を、祝福するかね? と」 別の友人は云った。 「養護学校(現在で云うところの、特別支援学校)ができることには賛成する人でも、その学校が自分の宅の近くに建てられることには反対する」 と。 もっとも、そのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。 偽善ともタテマエとも関係のない、いたって真っ正直な献立である。 |