2018.08.21 Tuesday
源頼朝征夷大将軍就任の日のひとりめし(朝)
トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ
現在を去ること826年前の今日──当時の暦では建久3年7月12日──、源氏の大将、鎌倉殿である源頼朝が、征夷大将軍に任ぜられた。 こんなことを記すと年がバレてしまうが、わたいの若い頃などは、この年をもって、鎌倉幕府成立の年、と、憶えた(憶えさせられた)ものである。 「1192(いいくに)つくろう、鎌倉幕府」と、云うわけである。 ところがMacによると、最近は1185年が、鎌倉幕府成立の年と看做されているようである。 「1185(いいはこ)つくろう、鎌倉幕府」と、云うわけである。 「国」から「箱」へと、エライ下落……と、云うか、チンマリとなったものだ。 1185年と云えば、平氏が滅亡し、頼朝と義経との「日本史上最も傍迷惑な兄弟ゲンカ」(わたいの某友人の評)が始まった年であり、そして、頼朝が義経追討を名目として、「守護・地頭の設置」を認めさせた年である。 かつて1192年が鎌倉幕府成立の年として認知されていたのは、征夷大将軍への就任をもって、幕府の成立、と、思われていたからであろう。 ところが近年の研究によって、幕府成立の要件が、少なくとも鎌倉幕府については、征夷大将軍への就任ではなく、他の要件──おそらくは、「守護・地頭の設置」──によるもの、と、思われるようになってきたからであろう。 こう云った、研究の進展による過去の出来事の位置づけ、その意義の変化、などは、まったく面白いものだ、歴史研究の面白さ、魅力のひとつだ、と、云うのが、Macの意見であるが、わたいも同感である。 もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。 歴史の研究が進展しようがしまいが、そんなこととはまったく縁のない、いたって無学な献立である。 |