2018.09.26 Wednesday
パルテノン神殿爆発炎上の日のひとりめし(朝)
トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、アロエ・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ(2本)
現在を去ること約330年前、1687年の今日、 「オスマン帝国により火薬庫として使われていたパルテノン神殿が、ヴェネツィア共和国軍の砲弾により爆発炎上」した。当時ギリシアはオスマン帝国の版図に組み込まれており、オスマン帝国は中央ヨーロッパ諸国と、大トルコ戦争と呼ばれる戦争状態にあった。その戦争のさなかに、この悲惨な文化財破壊が行われたのである。 この日放たれたヴェネツィア共和国軍の砲弾により、古代ギリシア最盛期の文化財、その栄華、人類史上最も輝かしい精神の一時期を表現する藝術品が、無残に破壊され、永遠に現世から失われてしまったのである。 まことに悲しむべき、野蛮極まりない愚行である。 しかしわたいは、ただにヴェネツィア共和国軍や、オスマン帝国のみを怨もう、批難しよう、とは、思わない。 怨むべき、批難すべきは、”戦争”そのものである。“戦争”こそは、最大の文化財破壊行為でもあるのである。 現在でもなお、様々な小理屈をつけて、世界の各地で戦争や紛争が繰り広げられている。しかし、いかにもっともらしい理由をこじつけようとも、“戦争”は“戦争”であり、“紛争”は“紛争”である。如何なる言い訳も通用しはしないのである。 もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。 戦争とも紛争とも、文化財破壊とも一切無縁の、いたって平和で穏やかな献立である。 |