2018.10.26 Friday
篠沢教授の御命日の日のひとりめし(朝)
トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、みかんヨーグルト、野菜ジュース、バナナ
絶対確実に行くときは、「はらたいらに三千点!」 一か八かの大冒険に踏み切るときは、「篠沢教授に全部!」 と、云うのが、小学校の頃の常識だった。 おそらく、日本国中のみんなが、そうだったろうと思う。 そして、篠沢氏ほど、全国民に愛された大学教授はいなかっただろうし、これからも現れないだろう。 頭はいいのかも知れないが、堅苦しく、厳めしく、近寄りがたい人物、と、云う、大学教授のイメージを、根底からガラリと覆し、大学教授を、親しみやすい、身近な人物像として広く世間に知らしめたのは、篠沢氏の功績である。 Wikipediaによれば、その考えは、わたいと対極をなすものであり、相容れないものであろうと思われるが、そのお人柄は、紛れもなく、愛らしく、親しみを感じるものであった。勘ぐれば、ご専門のフランス語、フランス文学のこと以外には、大した興味も関心もなく、ゆえに浅薄皮相な感情論に流されやすかったのかもしれない。その後専門に取り組まれる姿勢も、峻厳な研究者、と、云うよりは、面白い遊びに熱中する子供のような姿勢だったのではなかろうか、と、思われる、そんな印象のかただった。 もっともそれも、計算された、いわゆる“TVマジック”、“営業スマイル”だったのかもしれないが。 ともあれ、篠沢教授の御冥福を祈りつつ、今日(じゅ)の朝食を(はら)平らげよう。 |