2018.10.29 Monday
おしぼりの日のひとりめし(朝)
トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、フルーツミックス・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ
今日は”おしぼりの日”である。 Wikipediaによると、“10月はten=手の語呂合せと10本の指から、29日は「ふ(2)く(9)」の語呂合せで、全体で「手を拭く」の意味”から、“全国おしぼり協同組合連合会が2004年に制定”したのだそうである。 なるほど、まだましな語呂合わせであろう。それにしても今更ながら思うのは、ナントカ協会だの、カントカ連合会だの、ドレソレ委員会だの、なんなと組織があるものである。 おしぼりと云えば、むかしは、夏ならばつめたく冷やした、冬ならばあたたかく温めたタオル様のものがほとんどだったが、最近では紙製のものに取って代わられた感がある。 と、思っていたら、いわゆる環境への配慮から、紙製のおしぼりが敬遠され、昔ながらのタオル様のものが見直されているらしい。けっこうなことである。 ところで、そもそもおしぼりとは、「お公家さんが客人を家に招く際に提供した、“濡れた布”」がその前身であり、それが「江戸時代になると木綿の手ぬぐいが普及し、旅籠(はたご)と呼ばれた宿屋の玄関に、旅人のために水を張った桶と手ぬぐいが用意されるようなり、客は手ぬぐいを桶の水に浸してしぼり、汚れた手や足をぬぐった。この“しぼる”という行為が、おしぼりの語源になっていると言われている」のだそうである(Wikipediaより)。 これぞまさに、日本が世界に誇る「おもてなし」の心である。「おもてなし」と云う言葉も、どこぞの軽薄女史が軽薄なプレゼンで軽薄な使い方をして以来、すっかり値打ちが下落してしまったが、本来は相手に愉しい時間を過ごしてもらおうとする、相手を思いやる心意気である。日本が世界に誇る文化であり、心性であり、伝統である。 「日本発祥のおしぼりは、今や全世界に広がりつつある」とのことである(Wikipediaより)。よろこばしいことである。 相手を思いやる、と、云う、日本の伝統、文化、心性の根幹が、全世界に称賛され、受け入れられていることを示す証である。 このような文化、心性、伝統は、末代までも続いてほしいものである。 もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。 おしぼりとも、おもてなしとも、まったく縁のない、いたって侘しい献立である。 |