2019.10.16 Wednesday
ボスの日のひとりめし(昼-弁当)
麦飯(角切山椒昆布)、肉じゃが、小松菜のわさび和え、ぬた、山芋の上のオクラ
以前にも記したかも知れないが、わたいは不肖にして、長葱(白葱)を酢味噌で和えたものを特別に“ぬた”と称するのだと思っていた。他の食材を酢味噌で和えたものは、たんに○○(食材名)の酢味噌和え、と、呼んでいた(例:イカの酢味噌和え)。 それが、分葱であろうが、鱧であろうが、レタスであろうが、烏賊であろうが、酢味噌で和えるのはすべて、ぬた、なのだそうである。 元来「ぬた」と云うのが、食材を和えるための酢味噌の見た目が沼田(ヌマタ)に似ているところから名づけられた、と、あるように、別に食材が長葱(白葱)に特化しているわけではないのである。おそらく我が家では長葱(白葱)を使うことがほとんどだったのだろう。 酢も味噌も、身体に好い調味料である。いったいに和食の調味料はしごくあっさりして淡泊で、欧米や中国などのように、ねっとりベタベタと執濃くない。塩分が多いのが珠に瑕だが、素材の味を引き立てて、一段高い段階に引き上げる、すぐれものばかりである。このような日本伝来の調味料を駆使した和食をなおざりにして、舶来ものを食べ歩く連中の気がしれない、と、云うものである。 |