2019.10.24 Thursday
マーガリンの日のひとりめし(晩)
玉子麦飯、即席みそ汁(長ねぎ、乾燥わかめ、とろろ昆布)、豚肉の生姜焼き、小松菜のわさび和え、かぼちゃの煮物、木綿奴、納豆、味付海苔
木綿奴、と、云っても、別に芸者おやまの類ではない。木綿豆腐の冷奴、の、意で、素材を分明させるためにつくった当て字、造語である。 その伝でいけば、絹こし豆腐の冷奴は、絹奴、と、なるが、こうなるとまさに源氏名そのものである。 せっかくの造語であるから流行ってほしいが、日常会話で、 ──今日は絹奴にしようか。 ──給料日前だから、木綿奴にしよう。 などと使われたら、妙な誤解を生じるかもしれない。 やはり流行らない方が無難だろう。 余計な心配はともかく、秋刀魚の塩焼きがなくなった。そんなわけで、豚肉の生姜焼きである。 困ったときは生姜焼き、と、云うのが、わたいの献立立案における格言のひとつなのだが、今回は別に困ったわけではない。考えてみれば随分ひさしく料理ってないし、玉葱があまってるし、滋養強壮に効果があるし……と、思い立ったのである。 チューヴの生姜とにんにくを酒と薄口醤油で溶かし、半月切りにした玉葱と豚肉(今回は小間切れ)を漬け込む。で、プライパンに油を引かずに焼く。タレと豚肉の脂だけで焼く。失敗少なく、単価廉く、味よく、栄養抜群の、献立の王道である。 |