2019.11.06 Wednesday
馬琴忌の日のひとりめし(朝)
トースト(6枚切り×1枚)、半熟卵(2個)、チェダー・チーズ、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ(2本)
今日は“馬琴忌”であるらしい。「今日は何の日〜毎日が記念日〜」と云うWebsiteで知った。 “馬琴忌”と云っても、馬にも琴にも関係はない。『南総里見八犬伝』や『椿説弓張月』を著した、曲亭馬琴の命日なのだそうである。 曲亭馬琴と云うよりも、「滝沢馬琴」と云った方が通りがいいかも知れない。 しかし、Wikipediaによると、滝沢馬琴という名は「明治以降に流布した表記」であり、「現在確認できる限り本人は滝沢(瀧澤)馬琴という筆名は用いていない」らしい。したがって、「教科書や副読本などで『滝沢馬琴』と表記するものがあるが、これは誤った呼び方であり、近世文学研究者から批判されている」のだそうである。 馬琴は、「ほとんど原稿料のみで生計を営むことのできた日本で最初の著述家である」とのことで、現在の著述家諸氏(とりわけ“小説家”と称される人々)の祖、と、云うべき人物である。 芥川龍之介は彼を主人公として『戯作三昧』を著し、自身の芸術観(小説観、創作観)を開陳した(と、云われている)。 散作も興味は持っているようであるが、あまり深くは知らないらしい。 もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。 戯作ともブンガクとも、読物とも小説とも、一切まったく全然関係のない、いたって潤いのない、非文化な、いつもながらの献立である。 |