2020.01.27 Monday
求婚の日のひとりめし(晩)
玉子麦飯、即席みそ汁(豆腐、乾燥わかめ、とろろ昆布)、揚げないアジフライ、ほうれん草と白菜の胡麻和え、ロール白菜のトマト煮、ぬた、木綿奴、納豆、味付海苔
そんなわけで、失敗した献立は早く消費するに限る。とりわけ生物系の献立は、自分の未熟な技倆で折角の生命を無駄にした怨みを突きつけられるようで、長く置いておきたくないのである。 魚にしても、命を断たれて他種の食物となるよりも、自由闊達に海や川のなかを泳ぎ回っていたかったろう。 それを釣り上げられ、命を奪われ、それでも、美味い、滋養になる、と、よろこばれ、生存存続の役に立つのであれば、まだしも以て瞑することもできるであろうが、死後にまでこのような無慙な姿をさらさねばならぬとあっては、それこそ死んでも死にきれまい。一日一刻も早く消費し奉るのが、供養と云うものである。 ぬたは先週の残り物である。土日で消費しようと思いながら、その都度キッチリ忘れていたのである。 そもそも金曜の夜と土日は、外食もしくは弁当などで済ます習慣である。近頃外出するのが億劫になり、手軽に済ますようになったけれども、習慣とは恐ろしいもので、そんなときに冷蔵庫を開けても、残り物は目に入らないと見える。まあ酢味噌で和えたものだし、暖冬とは云え冬場のことだし、そうそう慌てて片付ける必要もあるまい。 |