2020.03.09 Monday
ありがとうの日のひとりめし(昼-弁当)
麦飯(たくあん漬け)、さばの酢漬け、ほうれん草のお浸し、かぼちゃの煮物
さばの酢漬けは先週からの持越しである。今日明日くらいが、味が滲みて美味しくなっている。1尾が結構大きいので、二枚おろしの片身の半分で充分1食分になる。 『地獄八景亡者戯』と云う落語があるが、その発端で主人公(?)が地獄に赴くことになったきっかけが、二枚におろしたさばの刺身を食べたせいだった。さばは腐敗しやすく、ために酢で締めたしめさば(きずし)、さば寿司などとして食することが多い。それらは生の調理法だが、わたいのさばの酢漬けは、いったん焼いたさばを砂糖酢(甘酢)に漬け込む点がちがっている。 なんにせよ、正味生のさばは、鮨屋以外では食する気にならない。 ほうれん草のお浸しも先週からの繰り越しである。ほうれん草はいったん湯掻いて冷凍保存しておくと、旨味がぐんと上昇する。そんな意味では、少々余ってもかまわないのだが、如何せん我が家の冷蔵庫は冷凍室が広くない。本末が転倒して、いざと云うときのための冷凍保存、と、云うよりは、なんしか冷凍保存していないと落ち着かないようになっている。困ったものである。 干し椎茸や干し大根も同様である。本来は余ったり、廉売していたりしたときに、有効活用するために拵えていたものだが、いまではそれをつくること自体が目的となっている。実際、干し椎茸も干し大根も結構つくったが、使ったのは1回くらいである。保存食なので無理に使うことはないが、保存食だからと云って、無理につくることもない。 |