2020.04.07 Tuesday
交響曲第3番『英雄』(ベートーヴェン作曲)初演の日のひとりめし(朝)
サンミー(2つ)、半熟卵(2個)、チェダー・チーズ、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ
この前年の1804年12月、ロブコヴィツ邸にて演奏されたことはあったが、このときは非公開だった。おそらく、後援者のひとりであり、この曲を献呈されたロブコヴィツ侯爵が、身内や親しい者だけを招いて、披露したのであろう。 そして1805年の今日、オーストリア・ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場にて公開演奏された。 ベートーヴェンの交響曲、と、云えば、第5番の『運命』や、第9番の『合唱』などが有名であるが、わたいはこの第3番の『英雄』が好きである。 曲そのものもだが、ナポレオン・ボナパルトに関する逸話や、フランス革命に対する態度など、その曲にまつわる歴史に惹きつけられるのである。 ちなみに、この1805年は、10月にウルムの戦い、トラファルガァの海戦、12月にアウステルリッツの三帝会戦、と、ナポレオンの絶頂期とも云うべき年であった。 なお、2年後の1807年にはG・W・F・ヘーゲルの主著のひとつ、『精神現象学』が出版されている。 日本では、徳川11代将軍家斉の治世で、化政文化が花開こうとしていた頃である。 この交響曲第3番と似たような題名の曲に、同じベートーヴェンによるピアノ協奏曲第5番『皇帝』がある。 この曲もわたいのお気に入りで、以前はよく聴いていたものである。 今年はベートーヴェンの生誕250年である。様々なイヴェントや催しが企画構成されていたであろうが、その多くが新型コロナウイルスの影響で、中止や延期のやむなきに至っているようである。悲しいことである。しかしたとえ自宅ででも、かの偉大な作曲家、音楽家の魂に触れてみるのは、いいことだと思う。 |