2020.07.27 Monday
政治を考える日のひとりめし(晩)
玉子麦飯、明石鯛の酢漬け、小松菜のわさび和え、高野豆腐と椎茸と人参の煮物、酢ごぼう、木綿奴、納豆、味付海苔
高野豆腐と椎茸と人参の煮物、と、思っていたら、オクラも入っていた。さすがは母者である。栄養満点、しかも健康によろしいものばかりである。高野豆腐のたんぱく質はもとより、椎茸の“ビタミンDが小松菜のカルシウムと相俟って、骨と神経を丈夫にしてくれる。一説によると、カルシウムには苛々を抑制する効能はないそうなのだが、わたいは体感として、カルシウムを摂取すると苛立ちが治まる。気のせい、思い込みかも知れない。 しかし、実際の効能が示されれば、気のせいだろうが、思い込みだろうが、一向に差支えない。緻密な論理と周密な理論とで結論された大学者の外れる予想よりも、街角の占い師の当たる予想のほうが、よほど重宝である。誤認逮捕するホームズよりも、真犯人を逮捕するドーヴァー警部のほうが頼もしいのである……と、云っても、推理小説の愛読者にしか理解できない比喩だろう。 明石鯛の酢漬けも、高野豆腐と椎茸と人参の煮物と同じく、母者のお手製である。鯖の酢漬けはわたいも料理ったが、鯛でも旨かった。今度鯛が廉かったら、わたいも挑戦してみよう。要領は同じだろうから、苦にはならないはずである。 それにしても、献立の順序が反対になった。最初に「明石」鯛があって、次に「さんま」と来るべきだろう。 |