2020.08.11 Tuesday
ガンバレの日のひとりめし(晩)
玉子麦飯、鰯の生姜煮、小松菜のわさび和え、野菜の酢漬け、木綿奴、納豆、味付海苔
懸念していた野菜の酢漬けがなくなった。やれやれ、ひと安心である。と、思ったら、実は今週分として、倍近く料理っているのである。それは明日からおいおいご披露に及ぶが、困ったものである。一難去ってまた一難……とは、聊か不謹慎である。虐待の末に食事も満足にさせてもらえず、飢餓と孤立と心細さに震えながら亡くなった子どもがひとりならずいると云うのに、罰当たりにもほどがある。いつしかわたいも食に困らぬ贅沢に狎れて、知らぬうちに慢心しているようである。危ない危ない、実に危ない。こうして人間の心を失って、人面獣心の畜生に成り下がっていくのであろう。 鰯の生姜煮は、小松菜のわさび和えと同様、もはやすっかり定番である。梅肉も入れてあるので、臭みは感じない。むしろまろやかでさっぱりした味わいである。生姜が苦手、と、云う人も、これなら食べられるんじゃなかろうか。鰯が栄養分の宝庫であることは、これまでにもしばしば述べてきたところである。その鰯が、野菜のみならず、魚も高騰するなか、廉価で手に入るのはありがたい。環海国家ニッポンに居住しながら、魚を食さない、魚が食せない、と、云うのは――体質上やむを得ない場合はもちろん別として――、いかにも情けないことである。 |