2020.08.13 Thursday
函館夜景の日のひとりめし(晩)
玉子麦飯、真さばの酢漬け、小松菜のわさび和え、野菜とわかめの酢漬け、木綿奴、納豆、味付海苔
真さばの酢漬けは、当然、骨まで食べた。塩焼きなら、はたして骨まで食べられたかどうか……若い頃は鯖の骨ぐらいなら平気だった。鯛や鰈の骨すら食べられた。それが最近では、鮭や鯖の骨が危うくなってきている。齢のせいだとしたら、なるほど、齢はとりたくないものだ。 骨には髄液やカルシウムだけでなく、ほかにもさまざまなビタミンやミネラルが豊富に蓄積されている、と、勝手に思い込んでいる。なにしろ骨を形成し、内臓を動かす大本は、骨、とりわけ背骨にあり、と、観ているからである。成長期に骨の形成が著しくなり、身体のみならず、脳もが完成されて行く所以である。 西洋料理のスープ・ストックでさえ、動物の背骨を砕いて出汁を採るそうである。旨味とともに、栄養分も摂取しようとする、人間が長年かかって習得した智慧であろう。最近はなんのかのとこ理屈を捏ね回して、先人の貴重な遺産を蔑ろにする風潮が目立つ。困ったことである。若いうちはそれも良かろうし、逆に先輩先生親先人の言に素直な若者など気色悪い。先が思いやられる。しかしいい齢をしていつまでも若者ぶっているのはいただけない。いつまでも若々しくいたい気持ちは分からんでもないが、実際に若々しく見せようとしても、イタイだけである。 |