2020.09.01 Tuesday
キウイの日のひとりめし(昼-弁当)
麦飯(茄子の辛子漬け)、塩さばフィーレの焼魚、小松菜のわさび和え、きのこ類の佃煮風
塩さばフィーレは冷凍ものだが、ほどよくアブラがのって、ひじょうに旨い。同じアブラでも、魚肉は「油」、獣肉――ことに牛肉――は、「脂」、あるいは「膏」である。日本語としての用法ではない。食材としての観念である。サンズイの「油」は身体にいいが、ニクヅキの「脂」もしくは「膏」は身体によろしくない。いわゆるコレステロールとなって、血管をつまらせる元凶となる。魚は冷たい海水中でも元気に泳いでいる。油が固まらず、さらさらと流れているからである。獣肉よりも魚肉を摂取すべき所以である。 きのこ類の佃煮風は、ビタミンD摂取のための献立である。椎茸、舞茸、ぶなしめじ、えのき、エリンギを、酒と味醂と薄口醤油で煮詰めたものである。えのき以外は買ってきてすぐに、天日で干した。そうすることで、含有されているビタミンDが増幅するからである。 ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する。別名をカルシフェロールと云い、カルシウムをフェリーする働きがあるのである。ビタミンDは人体を日光に照射させることによっても形成されるが、オゾン層の破壊による紫外線の悪影響が云々されている昨今、日光浴もあまり流行らない。その分、食物からビタミンDを積極に摂取する必要があろう。きのこ類は屈強の食材である。 |