2020.09.03 Thursday
ホームランの日のひとりめし(晩)
玉子麦飯、塩さばフィーレの酢漬け、小松菜のわさび和え、野菜とわかめの酢漬け、木綿奴、納豆、味付海苔
塩さばフィーレの酢漬けが昼と続いた。これには深いわけがあって、と、云うのも、塩さばフィーレの酢漬けを入れている器を、今晩のうちに空にしておきたかったのである。明日の弁当にお菜として入れて、その後に洗って拭いて直すのは、ただでさえ忙しない朝のこととて、面倒くさいのである。 ちなみに、我が家で使用している食器の類は、すべてこれ、伊万里焼である。 伊万里焼、と、云うと、世人は、柿右衛門に代表される、唐風のそれの如き鮮やかな色彩の者を連想なされるであろうが、ひと口に、伊万里焼、と、云っても、様々である。しっとりとした風合いの落ち着いた青が染み渡る皿もあれば、華美でありながらも、軽佻浮薄に流れぬ大人しやかな色合いの茶碗もある。秋風の侘びを感じさせる茶器もあれば、薫風さわやかな器もある。それらを食卓に並べるだけで、華やかで豪勢な雰囲気になる。昔流行った表現を藉りて云えば、美味しい料理はより美味しく、そうでない料理はそれなりに、美味しく感じられるようになるのである。和食は目で味わい、鼻で味わい、舌で味わい、そして、胃で味わうものなのである。和食が藝術品と云われるゆえんである。 わたいが料理っているような料理でも、いい器に入れると、それなりに美味しく感じられる。毎日の食卓を華やかにし、心ゆたかな毎日を過ごせるようになるためにも、伊万里焼の食器はおススメである。 |