2016.01.07 Thursday
拝啓 金正恩 閣下
拝啓 金正恩 閣下
このたびは水爆実験のご成功、おめでとうございます。 心よりお祝い申し上げますとともに、深く感謝する次第であります。 と、申しますのも、閣下もご承知のとおり、我が国では先の国会で、安全保障関連法案が成立いたしました。 それは喜ばしいのですが、その成立の過程におきまして、無知蒙昧なる若者学生どもが徒党を組んでこの法案に反対し、恥ずべきバカ騒ぎを演じまして、まことに腹立たしく、遺憾に思った次第であります。 しかも、そのようなバカ騒ぎを演じた奴輩に共感し、その奇矯な言動を支持する愚か者が、我が国民中に多く存在するのは、まったく憂慮すべき、残念な事実であります。 国会が終了いたしましても、奴輩は雲散霧消するどころか、インターネットを通じてオルグを行い、そのシンパを増やして、来る参議院議員選挙で野党候補を応援することを公言しております。 そのような憂慮すべき事態に困惑しているさなか、それも、我が国が通常国会を召集した2日後に、貴国が水爆実験を行い、これを成功させましたることは、まことにありがたいご援護でありまして、心よりお礼申し上げます。 我が国の最隣国たる貴国が水爆の実験に成功したと云う事実によって、我々を支持する、常識のある、健全な人々──日の丸の旗の下に日本を護ろうと志し、国防力の充実やそのための法制整備、兵士調達等に理解を示す真の愛国者─の勢いは爆発的に増大し、平和だの、戦争反対だのと、戯言世迷言をほざくしか能のない、無知蒙昧なブサヨ連中は沈黙せざるを得なくなるでしょう。 我々の支持者は、貴国の脅威を大いに喧伝し、少々生活が苦しくなろうとも、我が国の軍備の充実を優先せよ、との声を挙げるでしょう。 軍備に国費を費やせば、国民の生活が圧迫されることは、洋の東西、時の古今を問わない真実でありますが、どうぞご心配なく。我が国民は困苦に耐えることには慣れておりますし、なによりそのような路線を選択したのは、多くの国民自身となるでしょうから。 貴国におかれましては、その国民中の大多数が、困苦と貧窮に喘いでいるにもかかわらず、水爆実験の成功と云う偉業を成し遂げられました。 我が国におきましても、翌年4月より、消費税を10%に引き上げます。 増加した税収は、もちろん、社会保障──我が国の仮想敵国が、我が国並びに我が国の同盟国、友好国に対してなさんとする武力攻撃に対して、我が国すなわち社会を防衛保障するため─に費やします。 たとえ一時的に国民を犠牲にしても、国防力を強化せんとする閣下の姿勢には、大いに見習うべき点があると、つねづね思っておりました。 たとえ国民に困苦貧窮を課すことになろうとも、国土は防衛せねばなりません。国家あっての国民、我々政治家あっての国民なのですから。 互いにアジアの東に位置する国同士、無知無能な国民どもを大いに啓発し、搾り取り、クダラヌ批判などには耳を貸さず、小生意気なマスコミどもは脅し上げ、ハデな宣伝と示威行為で目をくらませ、ズンズンドンドン、軍備を拡張して行こうではありませんか。 貴国と我が国と、体制は異なっておりましても、軍需産業から得られる利益が莫大なことには、双方ともに変りはないのですから。 某国総理大臣 AB C3 |