トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、野菜ジュース
今日は“ビキニスタイルの日”である。
1946年(昭和21年)の今日、「フランスのルイ・レアールがビキニスタイルの水着を発表したことを記念」して制定されたものである(Wikipediaより)。
ビキニ、と、云うと、いかにも近頃の水着のようであるが、意外なことに、似たようなスタイルの水着は、かなり古くから存在していたのである。碩学、丸谷才一氏によると、「1935年の『ヴォーグ』には、ビキニを着た女がウォーター・スキーをしてゐる写真が載ってゐ」るそうである(丸谷才一、『青い雨傘』収中「水着の女」より)。
ところが、同書によると、1930年代からさらに遡ること1500〜1600年前、古代ローマ期(4〜5世紀頃)のモザイク画に、ビキニスタイルの女性の絵が描かれている、と、云うのである。
そう云われてみれば、わたいも古代ローマの芸術作品を配した写真集で、そのような絵を見た憶えがある。
丸谷氏は、「ヴァレリーは、『古代にも、中国にも、日本にも、モデルニテ(現代性)はあつた』と述べたけれど、たしかにその通り」と、述べておられる。
これは「モデルニテ」と云うよりは、見出された「共通性」に、現代人が、「モデルニテ」を感じた、と、云うことだろう、と、思うのだが、そんなことはどうでもよい。そんなことは、わたいの食卓に並ぶ献立とは、なんらの関連もない。
モデルニテとも、ビキニスタイルとも、まったく無縁の、いたって殺風景な献立である。