2015.01.09 Friday
1月7日に勃発したフランスの……
1月7日に勃発したフランスの新聞社襲撃事件に関しては、MacなりWoodyなりが何か書くだろうから、ここでは簡単に、思い浮かんだことを記すにとどめる。
彼ら(フランス国民及びその支持者たち)の云う「表現の自由」には、「他者あるいは他者の尊崇するものを、侮蔑し、嘲笑し、貶め、侮辱し、賤しめ、バカにする権利」が含まれているものと思われる。 彼ら(フランス国民及びその支持者たち)は、「他者あるいは他者の尊崇するものを、侮蔑し、嘲笑し、貶め、侮辱し、賤しめ、バカにする」ことは「表現の自由」である、として、これを是認するが、それに対する怒りを“テロ”として「表現」する「自由」は認めないらしい。 また、フランス各地で、モスクなどのイスラム教関係施設が攻撃されていると云う。 誰によってか、は、あきらかではないが、まさか、イスラム教関係者ではなかろう。もちろん、その国の大統領が、「卑劣なテロは許さない」と明言している、フランスの国民でもないはずだ。 それともフランスでは、「卑劣なテロ行為」は許されなくても、テロ行為に対する、任意に対象を選別しての個別的な報復行為は許されるのだろうか?それもいわゆる「表現の自由」なのだろうか? 侮辱に対する怒りを「テロ」と云う形式で「表現」する「自由」はなくても、テロに対する怒りを「個別的攻撃」と云う形式で「表現」する「自由」はあるのだろうか? ちなみに、さっきウェブサイトを閲覧してみたら、件のフランス各地でイスラム教関係施設が攻撃されていると云うニュースが見当たらなくなった。なぜだろう? 虚報だったのか? 写真もアップされていたのだが、あの写真も捏造されたものだったのか? それとも、無関係の写真だったのだろうか? 日本でも「表現の自由」の観点から、この事件の犯人を糾弾し、この新聞社を讃美応援する意見があるが、それでは仮に、この新聞社が(他の新聞社でもいいが)、天皇を風刺する漫画を掲載したとしても、これら日本の人々は、「表現の自由」を尊重して、それを受け入れるのでしょうね? |