ろ〜りぃ&樹里とゆかいな仲間たち

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映画『そよかぜ』封切りの日のひとりめし(朝)
トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、ブルーベリー・ヨーグルト、野菜ジュース、バナナ


1945年の今日、映画『そよかぜ』が封切られた。これは「太平洋戦争終結後の日本で初めて企画・公開された映画』(Wikipediaより)である。
この映画のことをご存知のかたは、ほとんどいらっしゃるまい。
映ちゃんすら知らなかったくらいである。
しかしこの映画の中で歌われた挿入歌「リンゴの唄」は、知らないかたはほとんどいらっしゃるまい、と、思われるくらいの大ヒット曲である。
当時としてはもちろん、現在なお知られ、歌われているであろう曲である。
1945年と云えば、昭和20年。日本がポツダム宣言を受諾して、事実上、第二次世界大戦が終結した年である。
戦後直後に組閣した東久邇宮稔彦内閣は54日の短命を以て総辞職し、幣原喜重郎内閣が戦後処理の責に任じていた頃である。
荒廃した焼跡、闇市、復員帰りの兵隊たち……。多くの人びとは敗戦に打ちひしがれ、明日をも知れぬ行く末に虚脱し、あるいは自暴自棄となって、その人心は荒み切っていた。
そんなときにラジオから流れてくる「リンゴの唄」は、長きにわたった軍部や官僚による統制、締め付けから解放されたよろこびと、新たに建設される新日本への期待を、多くの国民の心に呼び起こしたのである。
後のいわゆるヒット曲などとは、一線を画する所以である。
もっともそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。
そよ風とも、りんごとも無縁の、いたって殺風景な食卓である。
| ろ〜りぃ | ろ〜りぃの食卓 | 22:17 | - | - |


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