ろ〜りぃ&樹里とゆかいな仲間たち

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ネクタイの日のひとりめし(昼-弁当)
麦飯(しょうゆ豆)、揚げない鶏の唐揚げ、小松菜のわさび和え、かぼちゃの煮物


幼い頃にはあまり好きではなかったしょうゆ豆が、最近ではお気に入りになっている。妙なものだが、よくあることでもある。幼少時に嫌いだった食べ物が、成長して――とりわけ思春期を境にして――鉱物になる、と、云うことは、よく聞くことである。
漬物が嫌いだったのに、好きになった、とか、魚が嫌いだったのに、好きになった、とか。
逆もまた然りで、幼少時に好きだった食べ物が、長じて嫌いに、あるいは苦手になった、と、云うこともまた、よく聞く話である。
わたいの場合――ありがたいことに――幼少時に嫌いだった食べ物が、成長の後に好きになった、と、云うことはあるが、逆はない。幼少時に嫌いだったもので、いまでも嫌いなものは……残念ながら、ひとつだけ、ある。以前にも記したが、イカ――姿焼きにしたイカや、輪切りにして煮付けたそれが、ダメである。ただしそれも、八戸のモノなら食べられる。やはり魚介類は新鮮さがイノチである。
その土地の産品をその土地で食す、これこそ、まことの贅沢である。すくなくとも、わたいにとっては、そうである。どの店のなに、とか、ナントカ店のカンタラ、などと云うのには、まるで興味がわかない。まして、行列してまで食べようなどとは思わない。
――ドコソコの店のナニナニを食べるのに、一時間もならんだ。
などと、得意気に云う人間の気が知れない。
| ろ〜りぃ | ろ〜りぃの食卓 | 18:56 | - | - |


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